日本タブラ協会について

日本タブラ協会のロゴ

日本タブラ協会は、タブラの体験ワークショップ、タブラ指導者養成、またタブラのみならずその背景となるインド文化の体験会、日印の国際親善に関する事業を計画的に実施し、異文化理解と共に日本国民のより文化的で幸福な生活を実現すること、ひいては多文化共生社会推進と世界平和の促進に寄与することを究極的な目的として設立されました。
今後の活動にあたっては、定款や各年度の事業報告を公開するなど公正かつ透明性の高い運営を行い、社会的な信用を得ながら幅広く進めてまいります。

 

わたしたちの活動

●「タブラの普及のための各種ワークショップ」
幼稚園、小中学など教育機関や福祉施設、企業への出張ワークショップを開催しております。音楽による情操教育や生きがい創出だけでなく異文化理解の能力も養います。

●「タブラ体験のためのイベント出店」
タブラをまだ知らない方々にタブラと気軽に出会ってもらえるよう国際交流イベントなどへ積極的に参加しております。

● 「FRT(タブラの習熟度の指標)作成」
自分がどのレベルまで達しているのか、また目標到達のために何をすれば良いのかをわかりやすく示している指標です。

● 「指導者養成ワークショップ」
指導するためのテクニックを学ぶワークショップも開催しております。誰かに教えることによってあいまいだった自身の知識や技術がしっかりとしたものになります。

●「インターネットでの情報発信」
タブラに関する情報を日本語で発信しております。

●これらの活動を通じて異文化理解、世界平和に貢献します。

 

会員

以下の3種類の会員があります

●正会員
イベントの立案、企画、実施など協会の運営に携わることができます。
会員限定ステッカーを入会時にプレゼント
入会金5,000円、年会費10,000円

●一般会員 
協会のイベントに会員価格でご参加いただけます。また協会オリジナルのグッズも10%オフで購入できます。
会員限定ステッカーを入会時にプレゼント
入会金5,000円、年会費5,000円

●賛助会員 
協会の趣旨、活動に賛同いただける個人、法人の皆様にご協力いただいております。
ホームページでのバナー掲載
会員限定ステッカーを入会時にプレゼント
入会金5,000円、年会費20,000円(一口)

 

設立の趣旨

さらなる文化先進国をめざして

これまで日本は諸外国の文化を自分たちの風土に合った形に改良し、生活がより豊かなものとなるような様々な工夫を絶えず行ってきました。
古代より16世紀までは中国など近隣諸国から、それ以降はオランダやポルトガル、そして明治維新以降は通信技術の発達に合わせつつ欧米各国の先進技術を学び今日に至っております。
諸外国のものをただ盲目的に取り入れるだけではなく、そこに手を加え全く新しいものと呼べる程まで昇華させてから世界へ発信した結果、科学技術の分野はもちろん近年ではアニメや料理など文化の面でも世界中から非常に高く注目されるに至っております。

世界情勢のめまぐるしい変化の中で、発展途上国と呼ばれていた国のいくつかは経済的成長を遂げ、中でもグレートサウスと呼ばれる国々の1つであるインドは経済的にも政治的にもその実力を世界中から評価され、経済はもとより安全保障の面でも我が国との関係はより緊密なものとなっております。
しかし関係は国家レベルのものだけではありません。

カレーなどのインド料理やヨガは「おいしい」「楽しい」にとどまらず健康増進にまで影響を及ぼしながら日本国内ですでに大衆化していることはご存じのとおりだと思います。
同様に、インド発祥であるインド古典音楽、そしてその主役の太鼓であるタブラは日本人の生活をより健康的で豊かにする可能性が持っています。
タブラは演奏に体力を必要としないので子供からお年寄りまで一緒に多様な音色を楽しむことができ、日本の家庭内で気軽に演奏できる音量の太鼓であり、その数学的なリズムは指と脳の良いトレーニングとなるからです。

手軽である一方、数千年の歴史の中で作り上げられた高度に洗練された複雑なリズム理論、体系、多様な演奏テクニックもタブラは持ち合わせています。
日本の「茶道」や「華道」のようにタブラにも流派があり、そのレパートリーと演奏技術は数百年の時間をかけ師から弟子へと受け継がれ現在にまで至ります。手軽でありながらも同時に奥深さも持つタブラはインド国内はもとより世界中で認知され愛好者の爆発的な増加を生み出していますが、日本でこれまで充分に紹介されたてきたとはいえず、また正確に広く市民に知られているとは言い難いのが現状であります。
ただ、このことを逆に言えば新しいものを生み出す可能性がタブラにはあるのです。

 

国民のより充実した生活を目指して

このようにタブラやインド古典音楽を知る機会、ふれる機会が少ないことは日本国民にとって大きな損失とも言えます。
近年、私たちはインターネットで多くのものを知り、調べることができるようになりました。
科学技術の発達によっては私たちにできないことは全てAIがしてくれるようになる時代もすぐにおとずれるでしょう。
しかし、インターネットを通して私たちが見たり知ったりできることはまだほんの一部であることも否めません。
料理の作り方や見た目は知ることが出来ても、味や香り、温度まで体感することはできません。
インターネットなどの科学技術だけでは伝えられない感動を、生の芸術の体験として味わうことも、情報化社会に生きる私たちにとって非常に重要であり、また必要なことであると私たちは考えます。

 

設立に至るまでの経過

日本タブラ協会の設立代表者はタブラの修行と留学での8年間のインド滞在から帰国後、日本全国での演奏活動と並行して後進の指導を開始しました。
2015年からは東京のインド大使館内のインド文化の教育広報施設である「ヴィヴェーカーナンダ文化センター」のタブラ講師に就任し、2023年現在までにのべ1000名以上の指導を行っております。
その活動の中で、タブラを日本国内でより一般的なものとするためには、指導者育成のための指導体系の確立と、タブラを全く知らない方々へのアプローチが圧倒的に不足していることを実感しました。
規模を大きくしより広範な活動を今後継続していくことを検討していく中、個人としての活動では負担が大きく制限されたものとなってしまい、また多面的な視点を欠く可能性もあり、より幅広い意見をうけいれた体制を整えたいということで団体の設立を検討しました。
令和5年4月に趣旨に賛同してくださる方が集まり協会設立に向けた説明会を行い、同月に設立総会を開催し、今日の設立に至りました。

皆様の当協会への幅広いご参加と、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

令和5年 4月 22日

会長  森山 繁

https://moriyama-s.com/